技術ツリーの「太い幹」を見つける
「ツリーの画面を開いたら、それだけで疲れた」。解放できるレシピが樹形図のように広がって並んでいるあの画面、初見で圧倒された経験がある人は多いはずだ。どれから解放すればいいのか、どこが重要でどこが枝葉なのか、ぱっと見では判断がつかない。結果的になんとなく手近なものから解放していき、気づけば進行が止まっている。よくある展開だ。このSTEPでは、技術ツリーを「覚える対象」から「見取り図として読む対象」に切り替えるための、幹の見つけ方に入っていく。
ツリーには幹と枝葉がある
多くのサバイバルゲームの技術ツリーは、見た目こそバラバラでも、構造としては似た骨格を持っていることが多い。そしてその骨格は、ほぼ例外なく「幹」と「枝葉」の2層に分けて読むことができる。
幹とは、ゲーム進行のためにほぼ避けて通れない解放経路のことだ。これを通さないと次のエリアに行けない、次の素材が扱えない、次のレシピが解放されない、という骨の通った経路。多くのゲームでは、この幹に5つから10つくらいの大事な解放ポイントが並んでいる。
枝葉は、幹から横に伸びている枝のような解放経路だ。便利で楽しいものも多いけれど、なくてもゲーム進行には致命傷がない。装飾、バリエーション、効率化、自動化。こうした要素は、だいたい枝葉の側に配置されている。
幹と枝葉を区別できるようになると、ツリーの見方ががらりと変わる。圧倒されていた樹形図が、1本の太い道と、そこから横に伸びる無数の小道、という構造として見えてくる。
幹を見つけるための3つの手がかり
では、具体的に幹はどうやって見つけるか。ゲームごとに細かい差はあるけれど、多くの場合3つの手がかりで見抜ける。
- 次の素材を扱う解放 -- 石から鉄、鉄から鋼のような素材の階段
- 次のエリアに行くための解放 -- 水に入る、寒さに耐える、高所に登るなどの能力解放
- 拠点機能の中核解放 -- 作業台、かまど、保管庫などのベース機能
この3種類に該当する解放は、ほぼ例外なく幹の候補になる。逆に言えば、これらに該当しないものは基本的に枝葉で、後回しにしても進行は止まらない。
初見のゲームでツリーを開いたら、まずこの3つの手がかりで幹っぽい解放に目印をつけていく。樹形図の中でそれらがどうつながっているかを追いかけると、自然と一本の太い道が浮かび上がってくる場合が多い。
幹を通すことで生まれる余裕
幹を意識して解放していくと、ある時期から急にゲームの進行が軽くなる瞬間が来る。多くのプレイヤーがこのタイミングで初めて「クラフトの楽しさ」を味わい始める、と言ってもいいかもしれない。
なぜ軽くなるかというと、幹が通った時点で、必要な素材と解放済みのレシピが噛み合い始めるからだ。新しく採ってきた素材を、すぐに次の幹の解放に使える。解放したレシピが、次の素材採取を後押ししてくれる。この循環が回り始めると、ゲーム進行は驚くほどスムーズになる。
逆に、枝葉ばかり解放していると、この循環は起きない。解放しても次の素材採取と繋がらず、解放した分だけ使う場面のないレシピが増えていく。プレイヤーの労力が空回りしている状態で、しかもそれに気づきにくい。
枝葉を解放していい時期
ここまで幹を優先する話をしてきたけれど、枝葉を一切触るなという話ではない。枝葉にも、解放するに値する時期がちゃんとある。
一番分かりやすい目安は、「幹の次の1つ先が見えている時」だ。幹の解放ポイントが明確に見えていて、必要素材も揃っていて、残りは待つだけ、という状態の時。この余裕の時間を使って、枝葉に手を伸ばすのはむしろ効率的だ。枝葉の中には、幹の解放作業を楽にしてくれるものがあることも少なくない。
- 効率化系の枝葉 -- 採集速度を上げる道具
- 快適系の枝葉 -- 拠点の整理や移動を楽にする機能
- 楽しみ系の枝葉 -- 装飾や料理のバリエーション
この順番で手を付けると、枝葉が幹の補助として働いてくれる形になる。効率化が幹の解放を助け、快適さが疲労を減らし、楽しみが継続を支える。ピラミッドのような順番と思ってもいい。
幹を見失った時のリセット
長く遊んでいると、途中で幹を見失うこともある。どこに向かっていたかが曖昧になり、ツリーを開いても何を解放すればいいか迷う、という状態に陥ることがある。
そんな時は、一度立ち止まって「今、次のエリアに行くには何が必要か」という問いに戻ってみるといい。次のエリア、次の素材、次の拠点機能。このどれかに向かっていない解放は、その瞬間の自分にとっては枝葉の可能性が高い。
問いに答えが出た時点で、幹の続きが見えてくる。見えた方向に進むだけで、また樹形図は一本道として整理し直される。迷う時期があるのは自然な流れで、そこから軌道修正できるかどうかが中盤以降の進行を決めていく場合が多い。
幹の長さはゲームによって違う
最後にひとつだけ補足しておきたい。幹の長さはゲームによってかなり差がある、ということ。短いゲームだと5つほどの解放で幹が終わってしまう場合もあれば、長いゲームだと20以上の解放が幹を構成していることもある。
幹が短いゲームは、比較的早く枝葉の楽しみに移行できる。幹が長いゲームは、根気強く幹を通す時間がしばらく続く。どちらが良いかは好みの問題で、自分がどちらのタイプのゲームを遊んでいるかを認識しておくと、序盤の感じ方が変わってくる。
「このゲームの幹は長い」と分かっていれば、枝葉を我慢する時期を覚悟として受け止められる。「幹は短い」と分かっていれば、早い段階から枝葉の楽しみに気持ちを向けられる。この事前の認識が、プレイの印象を大きく左右することがある。
このSTEPの整理 -- 幹は3つの手がかりで見つかる
技術ツリーを迷わず進むためのコツは、構造を読むことにある。
- 素材の階段 -- 次の素材を扱う解放
- エリア解放 -- 次の場所に行くための能力
- 拠点機能 -- 作業台、かまど、保管庫
この3つを幹の手がかりとして頼りに、まず一本の太い道を通す。通した後で、枝葉の楽しみにゆっくり手を伸ばしていく。こういう順番で技術ツリーと付き合うと、序盤の圧倒されるような感覚はだいぶ和らいでいくはずだ。
ゲームの「うまくなり方」を体系化するNEXTGG編集チーム。ジャンル別プレイヤーと共に、検証と実プレイを重ねた上達メソッドを届けている。